ubuntuのEmacs 23.0環境に移行してめっちゃ快適やねんけど、一つだけ良く使うパッケージがまだインストールできてなかってん。仕事でもスケジュール管理にMHCを使ってたんやけど、ubuntu 8.04 LTSで提供されているmhcのバイナリパッケージはEmacs 22と依存関係があって、emacs-snapshotではそのままインストールできひんのだ・・・[E:sad]
しばらく諦めて様子を見てたのやけど、やっぱり不便なんでソースから入れる事にしました。
この際なんで開発版のスナップショットにしようかと思って(なんせ安定版が2年前のものしかないから・・・)、そこから開始したら色々とでてきたですよ。という事で、これも覚書きしときまする。
ちなみにMHCってのはEmacs上で動作する予定表&ToDoリストです。僕は主に予定表としてしか使っていないけど、会議やら出張やらアポイント、飲み会などなんでも登録してます。大抵の予定はメールで日時が送られてくるんやけど、MHCの利点はそのメールの本文から予定の情報と思われる箇所を探して適当に日付と時間と予定の内容・場所を記録してくれる事なのだなぁ。
MHCの公式サイトはこちら。
でも、今回はここに全ての手順を書いてしまおう。情報が古くなる可能性があるので気をつけて。
まず材料から。
- cvs 最新ソースの取得に必要
- ruby1.8-dev mkmfとかrubyの開発用パッケージが必要
- libpisock-dev configure.rbで必要
手順は大体以下の通り
- cvsとruby1.8-dev、libpisock-devパッケージのインストール
- cvsで最新ソース取得
- elispバイナリコンパイル
- rubyでmakefileの生成・make・インストール
- *.elcの移動、*.elのシンボリックリンク、アイコンのコピー
- .emacs編集、.scheduleコピー
ふぅ、長そうやな。[E:coldsweats01]
cvsとruby1.8-devパッケージインストール
Synapticパッケージ・マネージャで "cvs"と"ruby1.8-dev"、"libpisock-dev"をインストール。ruby1.9を使っている人は "ruby1.9-dev"やね。僕はついでなんで "ruby1.8-elisp" も入れたけど。
cvsで最新ソース取得
公式サイトに手順が書いてあるねんけど、そのままでOKです。anonymousのスペルを間違えて少しはまったけど・・・。適当なworkディレクトリを作っておくと良いです。あとインストール後は、このディレクトリ毎消しちゃっても問題ないです。
$ mkdir ~/cvs
$ cd ~/cvs
$ cvs -d :pserver:anonymous@cvs.quickhack.net:/cvsroot login
$ cvs -d :pserver:anonymous@cvs.quickhack.net:/cvsroot co mhc
elispバイナリコンパイル
.elから.elcを作るわけね。少しでも高速化したいし。
$ cd ~/cvs/mhc/emacs
$ make
rubyでmake.rbの作成・make・インストール
libpisock-devをインストールしていないと、configure.rbでエラーになります。
$ cd ~/cvs/mhc
$ ruby configure.rb
$ ruby make.rb
$ sudo ruby make.rb install
*.elcの移動、*.elのシンボリックリンク、アイコンのコピー
howm1.3.7のインストールの時もやったけど、ubuntuでemacs-snapshotを使ってるため必要な作業ですな。もうちょっと賢いやりかたもあるのだけど、まぁいいや。あと、アイコンはMHC内で予定の種類に応じて表示されるものです。有った方が見た目が良いのでいれてます。文字の桁ずれるけど・・・
$ cd /usr/share/emacs-snapshot/site-lisp
$ sudo mkdir mhc
$ cd mhc
$ sudo mv /usr/share/emacs/site-lisp/mhc/*.elc .
$ sudo ln -s /usr/share/emacs/site-lisp/mhc/*.el .
$ cd ~/cvs/mhc/icons
$ sudo cp *.xpm /usr/share/emacs/23.0.60/etc/images/icons
最後の行はemacs-snapshotのインストールされているディレクトリに合わせて変更してくださいな。
.emacs編集、.scheduleコピー
さて、いよいよ.emacsを編集してMHCが使えるようにしましょうかねぇ。
僕のメーラーはwanderlustなので、wlの設定だけです。MHCは色んなメーラーに適合できるのだけど、他のメーラーでは使った事がなくて・・・。まぁ、ネット上に情報は転がっていますので大丈夫でしょう。[E:bleah]
;; MHCをwanderlustで使う
(setq mhc-mailer-package ‘wl)
(autoload ‘mhc-wl-setup "mhc-wl")
(add-hook ‘wl-init-hook ‘mhc-wl-setup)
;; *.xpmファイルのインストール先
(setq mhc-icon-path "/usr/share/emacs/23.0.60/etc/images/icons")
$ cp ~/cvs/mhc/samples/DOT.schedule.sample.jp ~/.schedule
アイコンが表示されない場合は*.xpmのインストール先を再チェックしてみてくださいな。それでもダメなら、mhc-icon-setupをmhc-setup-hookにadd-hookすると良いかもしれない。
さて、こんな風にしてインストールしたMHCってどないやねん[E:sign02]という方のためにもスクリーンショットを貼っておきます。インストール直後なんで休日しか表示されていないけどね。でも、国民の休日もちゃんと認識するのだよ。最後にコピーした.scheduleのお陰です。単なるテキストファイルなので、自分専用の記念日とかを追加するのも有りやね。そうやって便利にするのがDIY Linuxの勧めですかね。[E:happy02]